なぜ、私がイタリアに通うことになったかというと、
「スイスに行ったら、イタリアはやたら明るかった」
から。
単純なので晴れた日が大好きだし、晴れ女だし(^^)
そもそも、23年前…え~もうそんなに経つのか…に独立して、個人事務所を始めたら、やたら忙しくて逃げ出したくなり、
「海外行けば追いかけられないだろう」
と安易に考え、その頃私はスキーにはまっていて、でも逃げたくなったのは真夏だったので、じゃニュージーランド行こう!と思って調べてたら、結構ツアー料金が高くて、どうせなら昔から行きたかったスイスにマッターホルンを見に行こうと思いつき、ツアー探したらニュージーランド行くのと変わらない料金だったので、早速ツェルマット行きのスキーツアー(イタリア国境越えあり)を申し込んだのでした。
ちなみに、初海外です。一人旅です。英語しゃべれません。もちろんドイツ語しゃべれません。ついでにフランス語もしゃべれません。
でも、そんなことは全然気にせず、ツアー申し込んでからはパソコン通信(その頃インターネットはなかった)で情報を集め、プール通って体力を付け、その年の12月に行ってきました。
宿泊先のホテルの部屋は一人で泊まるには広すぎるくらい広く快適で、なにより、窓から正面にマッターホルンが見える!最高の部屋でした。
毎朝、朝焼けに染まりかけたマッターホルンを眺めながら起き出し、朝食を食べ、スキーに出掛ける8時頃になって、ようやく明るくなってくる感じでした。
そして、パスポート(基本チェックはないらしいけど、念のため…って言われました)をスキーウェアのポケットに入れ、ガイドさんに案内されて国境を越え、氷河を滑り、イタリアへ。
イタリア側から見るマッターホルン(イタリアではモンテ・チェルヴィーノ)は、スイス側から見るのとは、全然違い、う~ん、ちょっと不格好かな???
イタリアのチェルビニアを散策し、ランチ食べ、その頃はアイスコーヒーしか飲めなかったのに、初めてカプチーノなるものを飲み、まぁそこそこに満足してホテルへ戻りました。そう、この時点ではその程度でした。
結局4日間スキーをし、毎日ものすごーく滑った&上級者と一緒に滑ったので、疲れ果て、最終日はもうスキーはやめようと思いながら朝食を食べに行くと、
「一緒にもう一度イタリアに行って下さい」
と、同じツアーの同い年の女性から言われ、
「え~私、疲れちゃったから今日は滑らないので、ご主人と二人で行けば?」
と答えたものの、口説き落とされ、結局またイタリアまで、今度はガイドさんなしで行くことになりました。
ゴンドラやロープウェイを乗り継ぎ、国境を越え、氷河の上を滑り、そこでコース間違え、最初に来たときとは別のコースでチェルビニアのスキー場に入りました。
滑ってると、いわゆるゲレ食から、トマトソースのいい香りとか、やたら美味しそうな香りがしてきて、街に下りて買物したら、やたら物価が安いことに気付き、ランチ食べにピザ屋行ったら、これが激上手く、すごく満足して、
「次はチェルビニアに滞在したいね~」なんて話しながら、またスイス側へ戻り、山頂からツェルマットの村を見下ろしたとき、ものすごく暗く見えたんですよ。
それに反してチェルビニアはものすごく明るい!
これ、当たり前で、チェルビニアはアルプスの南側で、ツェルマットは北側だから。
でも、これでイタリアにはまりました、私。
だって、
1.食べるもの美味しい
2.日照時間長い=朝遅く滑り始めても、遅くまで滑れる
3.物価安い
もう、行くしかないと…
念のため、ツェルマットでも食べるものはとても美味しかったです。帰る前に食べたチーズフォンデュはちょっと思っていたのと違ったけど、それ以外はホント美味しかったし。
が、日照時間は短いし、物価は高い(スーパーに売っているような物はそんなに高くないです)です。
結果として、スイスは素晴らしいけど、イタリア行ってみたい!欲は膨らみ、翌年12月、10日間でローマ~フィレンツェ~ヴェネチア~ミラノを回るツアーに行き、すっかりイタリアの虜となったわけです。
でも、ツアーは朝が早くて、早朝集合の日が2日あり、私には無理!と、その次から自分手配のイタリア通いが始まったのでした。
マイル貯めて、また行くぞ!!!